「引越しの値段はどのようにして決まる?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
「引越しの値段」ってどういう風にして決定されているか知ってますか?
引越しするにあたって 「自分は高い値段で請求されてしまうのではないか?」 「いくらかでも安い値段で引越しをやってほしい!」 と、思い描いていることはどんな人でも一緒ですよね。
そういった皆さんのために、「値段は安いの?」「高めなの?」の判断材料になる「引越しの値段の相場」 をわかりやすくお話いたしますね。
- 引越しの値段が決まる主要な要因
- 引越しのピーク時期とその影響
- 距離や家族の人数による引越しの値段の相場
- 一括見積もりサービスの利用のメリット
引越しの値段が決まるまで
引越しの値段は以下の要素から導き出され、値段が決まるわけです。
- 荷物の数量
- 引越し先までの移動距離
- 作業スタッフの人数
- トラックのサイズ
- 時期(繁忙期・閑散期)
引越し値段の相場っていくらくらいかかるのか調べてみても、なんだか値段が分かりにくいものです。
ご承知のとおり1件1件の引越し条件が異なるからです。
荷物の内容・数量
トラックのサイズなどによって値段が異なります。
荷物の数量が多いのか少ないのかはもちろん、 荷物がすべて作業員ひとりで持ち運びできるのか、 あるいは持ち運びに作業員2人が必要な物があるか、といたことで必要となる作業員の数も変わってきます。
引越し先までの移動距離
引っ越し先までの走行距離。
遠方になれば「高速道路料金」「ガソリン代」「作業員の拘束時間」などが掛かってくるため、 遠方への引越しの場合は距離に応じてその分値段がアップしいきます。
作業スタッフの人数
必要となる作業スタッフが1人なのか、それとも2人、3人、4人となるのか、人数に応じて値段が変わります。
トラックのサイズ
軽トラックから大型トラックまでいろいろあります。
日時
引越し業者からしたら繁忙期(3月~4月)は利益の幅をアップさせても引越し依頼が入るので 割高な値段になっています。
値段は他の時期の2倍近く高くなります。
搬出作業開始の時間帯
引越し業者が指定する時間に引越しが可能であれば、値段が安くて済むというサービスです。
引越し業者からしたら、「手の空いた時間に出来るのなら安い値段で大丈夫ですよ」という感じです。
概ね「夕方5時からになると安い値段でできますよ」というのが多いです。
引越しはケースバイケースで値段が違うものなので、1社のみに見積もりをお願いしても、 相場に対して安い値段なのかそうでないのか分からないものです。
すべての引越し一件一件が異なるので、なるたけ何社かの引越し業者へ「相見積もり」をすると、 引越しの値段も安く抑えられるのではないでしょうかね。
その他細かい項目
実際の引越しの値段は、
- 今の住まいの部屋は何階なのか
- 引越し先は何階なのか
- エレベーターのあるのか無いのか
- 建物前の道路の状況
- 引越しするのが何月なのか?
すなわち、引越しというのは「住所」・「日時」・「荷物の数量」など全て同じ内容のものが存在しないことにより、 オリジナルのプランが引越し業者から提示されることになるのです。
それがいったい安いのか安くないのか、普通の人が判断するのはなんだか難しいところです。
引越しの値段というのはさまざまな状況とかで値段が変わり、 その値段の元になるものも言い出すと数々のものが挙げられます。
上記の一覧表でザックリ「自分の場合はこのくらいの値段かな」 という引越しの値段の相場を大雑把な目安として考えていただき、 あとは実際に何社かの引越し業者へ見積もりの依頼をしてみるしかありません。
単身(一人暮らし)・家族の引っ越しの総額費用相場
引越しはそれぞれの業者の見積もりの値段が全て異なってくるため、引越しの値段の相場は導き出しにくいものとなります。
ここでは、「家族の人数」と「引越し先までの移動距離」をポイントに引越しの値段の相場を出してみました。
以下の引越しの値段はあくまで「目安」です。
単身の場合、平均で33,000円が目安となります。
一方、家族の場合は、人数によって異なりますが、2人暮らしの場合は平均67,000円、3人家族以上の場合は平均76,000円となります。
単身 | 2人家族 | 4人家族 | |
---|---|---|---|
50km以内 | 20000円 ~30000円 |
40000円 ~60000円 |
60000円 ~110000円 |
200km以内 | 30000円 ~50000円 |
50000円 ~80000円 |
80000円 ~140000円 |
500km以内 | 40000円 ~90000円 |
70000円 ~130000円 |
110000円 ~180000円 |
距離が近い引越しも、長い距離の引越しにしても引越しに元々決まった金額というものはありませんので、 あくまでもひとつの目安にしてくださいね。
引越しの値段は全てオリジナル、 引越しの値段の相場とはひとつの目安でしかないのです。
トラックのサイズで見る引越しの値段
トラックのサイズからの引越しのだいたいの値段をご紹介します。ということで、自分の引越しがどんな大きさのトラックが適切なのかを確かめていきましょう。
「軽トラック」
一人暮らしの方で荷物が少ないの人、おおかたの家具・家電を引越し先で取り揃える予定の人など 大きな荷物がほとんどない人にぴったりです。
「1t~2tトラック」
荷台の高さがざっと2m程度はあるので、一般的な「家具」「家電」も積載できます。
ワンルームに住んでいる単身者、 家電・家具が少なめの新婚の方 などにはぴったりです。
「2tロング~3tロング」
家族2人分の荷物には最適です。
「4tトラック」
家族3人以上の荷物 の引越しにはぴったりのサイズです。
上記内容で大雑把な目安ですけれども、大体のトラックのサイズが把握できるかと思います。
トラックのチャーター料金
軽トラック | 2トン | 4トン | 10トン | |
---|---|---|---|---|
40km以内 | 8000円 | 21000円 | 31000円 | 35000円 |
100km以内 | 18000円 | 29000円 | 37000円 | 45000円 |
200km以内 | 27000円 | 40000円 | 50000円 | 65000円 |
500km以内 | 57000円 | 73000円 | 89000円 | 110000円 |
引っ越し値段の節約テクニック
引越し費用の安い時期・高い時期
引越しの費用は、時期によって大きく変動することが知られています。
特に、引越しの需要が高まる時期として、3月と4月が挙げられます。
この時期は、学生にとっては「入学」や「卒業」、社会人にとっては「就職」や「転勤」といった新しい生活のスタート時期と重なるため、引越しの需要が高まります。このため、この繁忙期には引越し料金が上がる傾向があります。
一方、繁忙期である3〜4月を除いた期間は「通常期」と呼ばれています。
この通常期に引越しを行うことで、料金を抑えることが可能です。
具体的なデータを見てみると、単身者の場合、最も引越し料金が高いのは3月で、次いで4月となっています。
家族の場合も、3月と4月が最も引越し料金が高く、特に家族の引越しの場合、子どもの学校などの事情により、この繁忙期に引越しが集中する傾向があります。
また、一年を通して最も引越し費用が安い月は12月〜1月の年末年始です。
この時期は、新社会人や新大学生が新生活をスタートさせる前の静かな時期であり、引越しの需要が低いため、料金が抑えられるのです。
具体的には、単身者が最安値で引越しできるのは1月で、相場は4万円台前半となっています。
一方、家族の場合、12月〜1月が最も相場が安く、およそ8万円の金額となっています。
最繁忙期である3月には、家族の引越し料金の相場は約15万円となります。
このように、引越しの時期を選ぶことで、大きく料金を節約することが可能です。
ただし、引越しの時期は、個人の事情や生活の変化によって決まることが多いため、必ずしも希望する時期に合わせられるわけではありません。
そのため、引越しの計画を立てる際には、時期や料金の相場をしっかりと把握し、最も適切な時期を選ぶことが大切です。
1年で引越し費用が一番高くなる時期
引越しの料金は、月ごとに大きな変動が見られます。特に3月は、他の月と比較して料金が高騰することが確認されています。
具体的には、平均的な引越し料金が年間で最も高いのは3月で、その料金は通常の「175%」に達します。次に高いのは4月で、こちらは「125%」となっています。
例を挙げると、5月に80,000円の見積もりだった引越しは、同じ条件で3月に行うと、なんと140,000円もの費用がかかることになります。
このように、3月と4月は引越しのピーク時期と重なるため、料金が高騰する傾向があります。
3月と4月の中でも特に料金が高くなるのは、3月下旬から4月上旬にかけての期間です。
この時期は引越しの依頼が最も集中するため、料金がさらに上昇する傾向があります。
しかし、このような高騰する時期を避けて、3月中旬までや4月中旬以降に引越しを行うことで、料金を抑えることが可能です。
引越しを予定している方は、この情報を参考に、最もコストパフォーマンスの良い時期を選んで引越しを行うと良いでしょう。
引越し費用を安く抑えるためには?
引越しの際に発生する費用を節約するための方法は多岐にわたります。以下に、その主要な方法と、それぞれの特徴や注意点を詳しく解説します。
- 単身用のパック・プランを利用する
- 特徴: 単身者向けに特化したサービスで、必要最低限の荷物だけを運ぶためのプランです。
- メリット: 料金が一律で、追加料金が発生しにくい。
- デメリット: 荷物の量に制限があるため、多くの荷物を持っている場合は不向き。
- 荷物の量を減らす
- 特徴: 不要なものを事前に処分し、引越しの荷物を最小限にする。
- メリット: 荷物が少ないほど、引越しの料金も安くなる。
- デメリット: 処分する際の手間や、後で必要になったときの再購入のコストがかかる可能性がある。
- 複数の業者に相見積もりを取る
- 特徴: 同じ条件で複数の業者から見積もりを取得し、最もコストパフォーマンスの良い業者を選ぶ。
- メリット: 業者間の価格競争を利用して、最も安い料金での引越しを実現できる。
- デメリット: 見積もりを取る手間がかかる。また、安いだけで業者を選ぶと、サービスの質が低い場合がある。
- オフシーズンに引越しをする
- 特徴: 3月や4月などの引越しのピーク時期を避けて、需要が低い時期に引越しを行う。
- メリット: ピーク時期よりも料金が安くなることが多い。
- デメリット: 仕事や学校の都合で、オフシーズンに引越しをするのが難しい場合がある。
複数の業者に見積もりを依頼する
複数の引っ越し業者から見積もりを取ることは、引っ越しの際の賢い選択となります。
このアプローチには、金額面だけでなくサービス面での比較検討も可能となるメリットがあります。
より納得のいく引っ越し業者を選ぶための鍵となるのです。
まず、引っ越し業者の選択において、大手だけでなく地域密着型の引っ越し業者からも見積もりを取ることをおすすめします。
引っ越し業者には様々な規模や特徴、得意分野があります。
大手の引っ越し業者は、対応エリアの広さや徹底した社員教育、特殊な運搬物への対応などのメリットが考えられます。
また、単身者や女性向けのプランも豊富です。
一方、地域密着型の引っ越し業者は、比較的リーズナブルな価格設定が多く、特定エリアの引越しに強い、または長距離引っ越しが得意といったセールスポイントがあります。
また、一括見積もりサービスを活用することで、多くの引っ越し業者から手軽に見積もりを受け取ることが出来ます。
この方法を用いることで、煩わしい手間や時間を省きながら、自分のニーズにフィットする引っ越し業者を探し出すことが実現します。
しかし、見積もりを取る際の注意点として、同じ条件で依頼することが重要です。
異なる条件での見積もりでは、正確な比較が難しくなります。
また、見積もりの際には、業者の提供するサービスやオプション、料金の内訳などを詳しく確認することで、後々のトラブルを避けることができます。
最後に、見積もりを取った後は、各業者の評判や口コミもチェックすることを忘れずに。
安さだけでなく、サービスの質や対応の良さも重要な選定基準となります。
引越し業者の口コミ・評判を参考にする
引越し業者を選ぶ際、口コミや評判は非常に参考になります。
しかし、すべての口コミが正確であるとは限りません。
そのため、多くの口コミを参考にすることで、総合的な評価を得ることができます。
また、口コミだけでなく、業者の公式サイトやブログもチェックすることで、より詳しい情報を得ることができます。
見積もりはどれくらい前にすればいいの?
引越しの見積もりは、できるだけ早めに依頼することがおすすめです。
理由としては、早めに見積もりを取ることで、引越しの日程を柔軟に設定できる点が挙げられます。
また、ピーク時期を避けることで、料金を抑えることも可能です。
具体的には、引越しの1ヶ月前くらいには見積もりを取ることを目安にしましょう。
引っ越しの値段に関する実際の経験談
その①
私は、今までに引越しの経験が何度かあります。
その時に毎回悩むのが引越しの値段。
できれば安く済ませたい、と思うのは多くの人が共通するのではないのでしょうか?
実際引越しを体験するまで知らなかった、値段の増減のポイントについて書いて行こうと思います。
まず1つ目。これは知っている方も多いと思いますが、引越しの時期が重なるのは入学や転勤が多くなる春の時期。
この時期をずらす事で大幅にお値段を安くする事が出来ます。
2つ目は、引っ越し時の輸送方法の選択です。
私は引っ越しというのは、本州ならば全ての行程をトラックを使い荷物を運ぶと思っていましたが、 途中で貨物列車へ積み替えてコンテナを使って運ぶ方法もあるというのです。
全てトラックで行う場合より、日程の調整が自分の思い通りにならない・時間がかかるというデメリットもあるかもしれません。
その代わりに、お値段が安くなっているのです。
コンテナで運ぶので、荷物の容積などの決まり事やその他の制限がかかってくるかどうかは各サービス会社で違ってくるかとは思いますが、 何も知らない自分にとってこのサービスは朗報でした。
私の場合、荷物容積によってさらに値段の増減があるサービスを選択したので、 なるべく荷物を減らすように洗濯機や棚など大きな家電や家具を中心に友人に譲ったり、 リサイクルショップへ赴き買取りをして貰ったりと細々とした努力をした経験があります。
どんなお得なサービスがあるかは、引っ越し業者や時期などによって変わってくるかもしれません。
ネットや口コミ、担当者とのやり取りなど色々な情報から自分にあったお得なプランが見つけられるといいですね。
引越しの値段は複合的な要因により決まります。
引越しの値段を大きく左右するのが引越しの荷物量と引越しの時期、引越し元から引越し先への移動距離だと思います。
その②
私はこれまで5回引越しをしていますが、その時期や荷物量、移動距離により値段は様々でした。
一番安かったものでまだ独身の頃単身で100キロほど移動した引越しで2万円台でした。
結婚してからは荷物がどんどん増えてしまい、その分引越しの値段の相場も高くなり2年ほど前に移動距離200キロほどの引越しをしたときは、 繁忙期でなかったにもかかわらず、9万円の引越し料金がかかりました。
その時は、荷物の量が多かったため、荷物をトラックに乗せる作業を前日にすることになったため、 引越し作業が2日間にまたがったことも値段が上がった要因かと思います。
5回の引越しのうち、失敗したと思った引越しが3月末にした引越しでした。
もともと3月に引越さなければならないわけではありませんでしたが、いい物件が見つかり色々と手続きを終え、 引越しをしようとなった時期がたまたま3月末でしたので、時期をずらそうと思えばずらせた引越しでした。
3月末ですと、転勤などの移動で引越しをされる方も多いので、早いうちに引越しの申し込みをしなければ、 業者によっては人手不足で予定がいっぱいだと言われることもあります。
私が依頼したときも何社かはもう予定が埋まってしまっているところがありました。
もう一つは値段が高くなることです。
私が依頼した時も繁忙期以外の見積よりも相場がかなり上がっていました。
ですので、引越しにかかる値段を下げたい場合には、できるだけ引越し業者の繁忙期を避けて、不要な荷物は極力減らすことが大事だと実感しました。
引越しの値段のまとめ
記事のポイントをまとめます。
- 引越しの値段は住居の階数やエレベーターの有無、道路の状況などによって変動
- 引越しのピークは3月や4月で、この時期は料金が高騰する傾向
- 引越しの値段は荷物の数量、移動距離、作業スタッフの人数などによって異なる
- 一括見積もりサービスを利用すると、複数の業者から簡単に見積もりを取得可能
- 荷物の内容や数量によって、必要な作業員の数が変わる
- 引越し先までの移動距離が長いほど、高速道路料金やガソリン代などのコストが増加
- 単身の場合の平均引越し料金は約33,000円、2人家族は約67,000円、3人家族以上は約76,000円