引っ越しの際、不用品の処分は避けられない課題となります。
特に、大量の不用品が出る場合、どのように効率的に処分するかは大きな悩みの種となることでしょう。
この記事「引っ越し時の不用品処分!業者選びのポイント」では、引っ越し時に出る不用品の適切な処分方法や、業者の選び方のポイントを詳しく解説します。
自治体の回収サービスから、民間の不用品回収業者、リサイクルショップの活用方法まで、引っ越し不用品処分の基本から応用までを網羅。
引っ越しの準備をする際の参考として、ぜひ本記事を活用してください。
- 引越し業者と不用品回収業者のサービスの違いと特徴
- 引越し時に出る不用品の処分方法とそのメリット・デメリット
- 家電リサイクル法に基づく家電製品のリサイクル義務
- 不用品処分の計画的な進め方とそのタイムライン
引っ越し不用品処分の基本知識
引越し業者の不用品回収サービスの特徴
引越しの際、不用品が増えるのは避けられない事実です。
そこで、多くの引越し業者が不用品回収サービスを提供しており、これは引越し時に出る不用品を業者が回収してくれるサービスです。
以下に、このサービスの具体的な特徴を詳しく解説します。
- 家電の特徴: 引越し業者の不用品回収サービスは、主に家電4品目を中心に「家電のみ」を回収しています。しかし、多くの引越し業者では、ベッドや本棚のような家具の処分を受け付けていないことがよくあります。
- お得な積載プラン: 引越し業者には、回収業者のような多彩なプランがないため、不用品の量に適したプランを選択できないことがあります。しかし、不用品回収業者ではゴミの量に合わせた積載プランを利用でき、多数のアイテムでも一定の料金で処分と買取を同時に行うことが可能です。
- 希望日時の対応: 引越し業者に依頼すると、引越し当日に不用品を処分するケースが多いです。しかし、不用品回収業者は事前に希望の日時を予約して不用品を処分しておくと、引越し当日の作業がより効率的に進行する利点があります。
- 業者の選択: 現在、不用品の回収対応を実際に行っている引越し業者は主に7社あり、それぞれの業者には「引き取り」や「買い取り」といった異なるサービスが存在します。利用者は、自身のニーズに合わせて適切な業者を選択することが重要です。
- 料金の違い: 費用の面では、自治体の不用品回収サービスが最も安価で、次に引越し業者、そして不用品回収業者が最も高額となる傾向があります。
引越し作業を依頼した人のみが不用品回収を依頼できる
引越し業者の不用品回収サービスは、多くの人々にとって非常に魅力的なオプションとして位置づけられています。
特に、引越しの際に大量の不用品が出る場合、このサービスは大変役立ちます。
しかし、一つ大切な点を理解しておく必要があります。
それは、このサービスを利用できるのは「引越し作業を依頼した人のみ」という制約があることです。
例えば、新しい家具や家電を購入して古いものを処分したい、または大掃除の際に大量の不用品が出た場合など、引越しを行わない状況での不用品回収を希望する場合、通常の引越し業者のサービスを利用することはできません。
このようなケースでは、専門の不用品回収業者に依頼することを検討する必要があります。
また、引越し業者の中には、不用品回収サービスを利用する際に追加料金が発生する場合もあるため、事前に料金体系を確認しておくことも大切です。
実際、業者によっては、不用品の量や種類によって料金が変動することもあります。
総じて、引越し業者の不用品回収サービスは非常に便利なものですが、その利用条件や料金体系をしっかりと理解して、自身の状況に合ったサービスを選択することが重要です。
不用品処分の際は「引き取り」と「買い取り」の2種類
引越し業者が提供する不用品処分サービスには、大きく分けて「引き取り」と「買い取り」の2つの方法が存在します。
- 引き取りサービス:
- このサービスは、不用品を業者が顧客の代わりに回収し、適切に処分するものです。
- 主に、再利用や再販が難しいアイテムや、特定のリサイクル基準に合致しないアイテムの処分を目的としています。
- 買い取りサービス:
- 価値のある不用品、特に家電や家具などの高価なアイテムを業者が買い取るサービスです。
- 買い取り価格は、商品の状態やブランド、業者の評価基準によって異なります。そのため、最適な価格を得るためには、複数の業者に査定を依頼することが推奨されます。
家電リサイクル法で定められた電化製品に注意する
家電リサイクル法は、2001年に施行され、使用済み家電の適切なリサイクルを促進することを目的としています。
この法律により、以下の4つの家電製品がリサイクルの対象となっています。
- テレビ:ブラウン管、液晶、プラズマなどの種類に関わらず、リサイクルが義務付けられています。
- 冷蔵庫・冷凍庫:一般的な家庭用から業務用まで、さまざまな種類が対象となります。
- 洗濯機・衣類乾燥機:ドラム式、縦型などの洗濯機や乾燥機もリサイクルの対象です。
- エアコン:ルームエアコンからセントラルエアコンまで、幅広い種類が含まれます。
これらの製品を処分する際には、リサイクル料金が必要となります。
例えば、テレビのリサイクル料金は約1,300円から3,700円程度、冷蔵庫は約3,700円から6,100円程度が一般的ですが、製品のサイズや業者によって異なるため、具体的な料金は事前に確認することが重要です。
違法な業者に注意する
不用品の回収業界には、正当な許可を持たずに営業する違法業者が存在します。
これらの業者は、回収した不用品を適正に処理せず、不法投棄するケースが報告されています。
また、一度回収を行った後で、予告なしに高額な料金を請求するトラブルも頻発しています。
これらのリスクを回避するため、業者を選定する際は、彼らが「一般廃棄物処理業許可」を持っているかどうかを確認することが必須です。
さらに、業者の評判や口コミを事前に調査し、信頼性を確かめる努力も欠かせません。
引越し業者と不用品回収業者の違い
引越し業者と不用品回収業者のサービスの違いは明確です。
引越し業者は、その名の通り、引越し作業を主要なサービスとして提供しています。
一部の引越し業者は、不用品の回収サービスも行っていますが、これは付加的なサービスとしての位置づけです。
具体的には、主要な引越し業者が不用品回収サービスを提供しており、それぞれの業者によって回収できる品目やサービス内容が異なります。
一方、不用品回収業者は、不用品の回収や査定を専門としています。
彼らは引越し作業を行うことはありません。
その主要な業務は「不用品の回収や査定」です。
引越し業者による不用品回収のメリットとしては、引越しと同時に不用品を処分できる点が挙げられます。
しかし、すべての不用品を引き取ることはできず、特定の品目に限られることが多いです。
また、不用品回収にかかる費用は、引越し業者が外注している場合、高くなることがあります。
引越し業者に頼んだ場合のメリット&デメリット
メリット:
- 同時処理の効率性: 引越し作業と同時に不用品を処分することで、作業の手間や時間を大幅に短縮できる。これは特に時間が限られている場合や、大量の不用品が出る予定の引越しの際に有効です。
- 買取の可能性: 一部の引越し業者は、状態が良い不用品については買取を行ってくれることも。これにより、不用品が再利用されるだけでなく、引越しの費用を一部補填することも可能となる。
- 一括サービスの料金割引: 引越しと不用品回収を同じ業者に依頼することで、サービスの料金に割引が適用される場合がある。
デメリット:
- サービスのバリエーション: 引越し業者の不用品回収サービスは、主に家電4品目を中心に「家電のみ」を回収することが多い。そのため、家具などの大型の不用品は別途処分方法を考える必要がある。
- 料金の透明性: 不用品回収のサービス内容や料金が業者によって異なるため、事前に詳細な確認が必要。特に、引越しと同時に不用品回収を依頼する場合、回収費用が高くなる傾向がある。
- 限定的な対応: 全ての引越し業者が不用品回収のサービスを提供しているわけではない。また、提供している業者でも、回収できる品目や量には制限があることが多い。
不用品回収業者に頼んだ場合のメリット&デメリット
メリット:
- 専門的な知識と経験: 不用品回収業者は、日々の業務で様々な不用品の処分を行っているため、その専門性と経験を活かして、適切な方法での処分が期待できます。
- 出張査定の利便性: 多くの業者が出張査定を行っており、自宅に来てもらい、不用品の量や種類に応じた料金を直接確認することができる。これにより、事前に料金の目安を知ることができる。
- 環境への配慮: 専門業者は、リサイクル可能な物品を適切に分別し、環境に配慮した処分を行うことが多い。
デメリット:
- 料金の変動: 不用品の量や種類、処分方法によって料金が変動するため、事前の見積もりが重要。特に、大量の不用品を処分する場合、料金が予想以上に高くなることも。
- 対応範囲の制限: 一部の業者は、特定の品目や小さな不用品の回収を行わないことがある。そのため、依頼前に業者の対応範囲を確認することが必要。
- 適切な業者の選定: 不用品回収業界には、不正確な見積もりや不適切な処分を行う業者も存在するため、信頼性の確認が不可欠。
引っ越し不用品処分の具体的方法
1か月前から計画・準備で万全を期す
必要なモノを誤って捨ててしまいたくはないですよね?ですので、1か月前からじっくりと仕分けをし、3週間前にはオークションやフリマアプリで販売開始、2週間前にはチャリティーや回収業者の手配をし、最後の1週間で余裕を持った荷造りをするのが理想的です。
特に、販売する場合は売れるまで時間がかかることもありますし、不慣れな場合は若干リサーチが必要になることもあります。
不安ならもう少し早めにはじめるのもアイデアです。
自治体の回収を利用する
自治体の回収サービスは、住民が低コストで不用品を処分できるサービスです。
多くの自治体が大型ごみや家電製品の回収サービスを提供しており、手続きをすれば指定の日に自宅前で回収してもらうことができます。
ただ、回収日や料金、回収できる品目などは自治体によって異なるため、事前に確認することが大切です。
民間の不用品回収業者に依頼する
民間の不用品回収業者は、専門的な知識や経験を持っているため、安心して不用品を処分することができます。
多くの業者が出張査定や無料見積もりを提供しており、自宅に来てもらって不用品の量や種類に応じた料金を確認することができます。
ただし、業者によっては高額な料金を請求する場合もあるため、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
リサイクルショップへ持ちこむ
リサイクルショップは、不用品を買い取って再販する店舗です。
家電や家具、衣服などの不用品を持ち込むことで、現金を受け取ることができます。
ただ、買い取り価格は商品の状態や需要によって異なるため、高額で買い取ってもらえるとは限りません。
フリマアプリやネットオークションを利用する
フリマアプリやネットオークションは、不用品を自分で販売するためのプラットフォームです。
写真や商品説明を掲載して、希望する価格で出品することができます。
成功すれば、不用品を現金化することができますが、商品が売れるまでの時間や手間がかかることもあります。
知人や友人に譲る・寄付をする
不用品を知人や友人に譲ることも一つの方法です。また、寄付をすることで、不用品を社会貢献に繋げることもできます。
多くの団体やショップが寄付を受け付けており、不用品を有効活用することができます。
引越し業者に引き取りを依頼する
前述の通り、引越し業者には不用品回収のサービスがあります。
引越しの際に、不用品の回収も一緒に依頼することで、手間やコストを削減することができます。
解体して普通ゴミとして出す
大きな家具や家電製品など、自治体の回収サービスの対象外のものは、解体して普通ゴミとして出すことも考えられます。
ただ、解体には専門的な知識や道具が必要な場合もあるため、注意が必要です。
経験談
引越しをするときの家電処分について
私は大学生時代に一人暮らしをしていました。
そして、大学生活が終わってから実家に帰ることにしました。
その時に家電を処分することにしたのです。
重量が重くて持っていくには大変だと思いました。
引越し屋さんに依頼をしてトラックで運んでもらうという手もあったのですが、 何年も使用していて、だいぶ古くなっていたのでそのまま処分をすることにしました。
引越しに際しての家電の処分について不動産屋さんに相談をしてみると、そちらで業者を手配してくれると言ってくれました。
引越しをするときに、いくらか不動産屋さんにお金を支払うことになりますが、 それでもその場で処分をしてもらったほうが楽だと感じました。
私は処分をすることを選択しましたが、もし家電が欲しいという知人がいて取りに来てくれるということならば、 そちらに譲ってしまうのもひとつの手段です。
こちらのほうがお互いに得をすることもできますし、お金もかかりません。
ただし、少し手間が掛かってしまうので、時間がないときは難しいかもしれませんね。
引越しをするときに、不必要なものを処分してしまえば自家用車でも引越しをすることが可能になると思います。
そちらのほうがお金がかからないのでいい方法であるとも言えますね。
今は消費社会ということもあり、電化製品も以前ほど高くなくなってきています。
液晶テレビもすごく安く買うことができるようになりました。
そうなので、わざわざ後生大事にもって行く必要もないのかもしれません。
引越しは必要な部分にお金をかければそれほど大変ではありません。
そうなので、もし大変さが気になって引越しに踏み切れない人がいたならばよく考えて計画を立ててみましょう。
引越しで洗濯機を処分したときのこと
私が一番最近引越しを行ったのは三年ほど前になりますが、そのとき洗濯機に関してちょっとしたことがありました。
洗濯機は引っ越し前から持ってきたもので、特に買い換えるなどといったことはなかったのですが、 今現在住んでいるところへ引っ越してきた際に、洗濯機の排水溝と洗濯機本体の排水溝の位置がちょうど間逆になり、 排水溝までパイプが届かなかったのです。
そのため洗濯機を正しい向きではなく、横向きに置いて使うことになってしまいました。
排水溝の位置などはどんな家でも共通だと思っていて、 一般的な洗濯機なら大抵は合うものだと思っていたため、まさか位置が合わないなんてことがあるとは思いもよりませんでした。
そしてとりあえずは横にして使っていたもののやはりそれでは使い勝手が悪いです。
そのためどうせかなり長い間使っていた洗濯機だしということで、買い換えることになりました。
ただそうなると、もともとの洗濯機を処分しなければなりません。
そしてできることならなるべく安く処分をしたいななどと思いました。
そこで思い出したのが、引越しをしたときに金属でできた不用品を無料で引き取ってくれた業者です。
どこか一箇所にでも金属が入っていれば無料で引き取ってもらえたので、そこに連絡をし事情を話すと洗濯機も無料で引き取ってもらうことができたのでした。
普通引越し時に出た不用品処分というと、お金を支払って引き取ってもらうことが多いと思いますが、 私の場合は運が良かったのかほとんどのものを無料で引き取ってもらえたので、洗濯機に関しても処分費用がかからず有り難かったものです。
引越しでエアコンをお得に処分するには
以前住んでいた賃貸物件は、エアコンは設置されていませんでしたが、 自分で購入したエアコンを設置する事は可能だったので、リビングと寝室に一台ずつ設置していました。
ところが、引越し先のマンションは各部屋に付属のエアコンが設置済みで、また持ち込みのエアコンを設置する事は不可でした。
もう大分古めのエアコンで、電気の消費量も最新型に比べて半端なかったので、 持っていても仕方ないと処分する事に決めたのです。
ただし、今はエアコンの処分はリサイクル法にのっとって行わなければならないため、 ざっと家電量販店で見積もりをお願いすると2台で2万5千円も費用がかかるとの事でした。
引越しは、何かとお金がかかりますからエアコンの処分のためにこんなにも出費があるのは納得がいかず、ネットで色々と調べてみました。
すると、リサイクル費用や処分費用、回収費のかからない無料でエアコンを引き取ってくれる業者がある事を知ったのです。
中には、買取をしてもらえるところもあるようですが、 我が家のエアコンの状態では不可能だと思い無料で回収してもらえる業者に依頼をしました。
ただ、エアコンの取り外しを自分で行うのは難しいと判断したため、エアコンの取り外し料金が数千円かかりましたが、 元々は2万円以上も処分にお金がかかる事を考えると、手間なしで数千円で処分してもらえるならお得ですよね。
例え壊れていても、古い型でも取り外し料金を除けば無料というのは、本当にありがたいです。
引越しで、どうしてもエアコンを処分しなければならないという時は、 こうした回収業者に依頼すると量販店で処分してもらうよりもかなりお金が浮くんですね。
これから、引越しを控えている人には、こうしたサービスがあることを知ってもらいたいです。
引っ越しの不用品処分について総括
記事のポイントをまとめます。
- 引越し業者の不用品回収サービスは、引越し時に出る不用品を業者が回収する
- 引越し業者の不用品回収は主に家電4品目を中心に行われる
- 引越し業者の不用品回収サービスを利用できるのは「引越し作業を依頼した人のみ」
- 自治体の回収サービスは低コストで不用品を処分できる
- 民間の不用品回収業者は専門的な知識や経験を持っている
- リサイクルショップは不用品を買い取って再販する店舗
- フリマアプリやネットオークションで不用品を自分で販売可能
- 知人や友人に不用品を譲る、または寄付することも可能
- 家電リサイクル法で定められた電化製品に注意が必要
- 引越し業者が提供する不用品処分サービスには「引き取り」と「買い取り」の2つの方法がある
- 不用品回収業者の料金は不用品の量や種類によって変動する
- 1か月前からの計画・準備で引越し不用品処分をスムーズに進める