原付バイクの引越しはどうする?この疑問は多くの方が抱えるものであり、特に引越しを控えている際にはその取り扱いに頭を悩ませることが多いかもしれません。
引越しの際、家財道具と一緒に原付やバイクをどのように輸送するか、どのような手続きや注意点が必要なのか、そして引越し見積もり時にどのような点を確認すべきなのか。
本記事では、これらの疑問を解消するための基礎知識や実際の体験談をもとに、原付バイクの引越しに関する詳細な情報を提供していきます。
- 原付やバイクの引越しには特別な手続きや注意点が必要
- 輸送方法は主に3つ存在し、それぞれの方法にはメリットとデメリットがある
- ガソリンが入った状態でのバイク輸送は多くの業者で禁止されている理由
- 複数の業者からの見積もりを比較することで、最もコストパフォーマンスの良い業者を選ぶことができる
原付・バイク引越しの方法
原付・バイクの引越しの基礎知識
現在の私は、多くの方が原付やバイクを持っていることを知っています。
しかし、引越しの際、これらの乗り物の取り扱いに困ることが多いのも事実です。
原付やバイクの引越しは、家財道具とは異なる特別な手続きや注意点が必要です。
例えば、ガソリンの抜き取り、運搬方法の選択など、事前に知っておくべきポイントが多数存在します。
原付・バイクの引越し方法は3つ
引越しの際、原付やバイクの輸送方法は主に3つ考えられます。
自分自身がバイクに乗って引越し先まで運転する
自分でバイクを転居先まで運転するのは、シンプルで費用がほとんどかからないというメリットがあります。
バイクで自走した際にかかる値段は、ガソリン代の料金ぐらいしかありません。
マイナス面としては、引越しの当日、バイクの運転にふさわしくない空模様になることが考えられることと、マイカーやバイクを持っている場合は、新しい住まいと旧居を何回も往復する事態になることがあげられます。
原付バイクは高速道路を利用することができないので、転居先まで一般道を走って行かなくてはなりません。
短い距離ならまだしも、長距離の運転では、期間が長くかかるうえに、とっても疲れます。
そもそも、壊れているバイクであったりすると、当たり前の事ですが、引越し先まで自走するというのができないのです。
自分自身でバイクを転居先まで運搬する
トラックやバンなどといった、バイクを積載できる車両に載せて、自分で車を運転して転居先まで向かいます。
このやり方であれば、原付のように高速道路を走行できないバイクや故障車でも自分で運搬することが可能です。
このやり方の良い点として、自走と一緒で簡単で費用もガソリン代などの実費だけなので高くないこと、バイクに乗っていくよりも疲労感が少なくて済むことが挙げられます。
悪い点としては、バイクを積載する車両が必要なこと、バイクを積みこんで固定するためのスキルが求められることがあります。
バイクは固定のやり方を間違うと、輸送している最中に倒れてバイクや積載した車両に傷がついてしまうことになります。
また、車両に積み込みするときはバイクからガソリンを抜き取ることが必要ですが、ガソリンを抜き取るにもスキルが必要です。
業者にバイクの輸送をお願いする
バイクの運搬を専門業者に依頼するメリットとして、依頼者としては輸送業者にバイクを引き渡すだけなので、自分の引越し作業に専念できること、間違いなく転居先まで運搬してくれることが挙げられます。
その一方で、バイクを輸送する費用が生じるというデメリットがあります。
また、引っ越した日にバイクが到着するとは限らないので、引っ越してすぐに原付を運転できないことも想定されます。
輸送業者によっては、運搬してくれないバイクもあることにも注意しましょう。
原付の引越しは、引越し業者・バイク輸送専門業者どっちがいい?
引越し業者にバイクの輸送をお願いする
いくつもの引越し業者では、付加サービスとして、バイクの輸送を取り扱っています。
引越し業者にお願いするメリットは、見積もり、値段交渉、申し込みなどが、バイク輸送と家財全般の引越しと一緒にできる点です。
デメリットとしては、バイク輸送を専門としている業者に直接お願いするのと比べて、費用が割高になってしまうというのが考えられます。
引越し業者は、提携している業者に原付輸送を依頼するので、バイク輸送業者の料金に引越し業者の手間賃(約1万円前後)がプラスされているのです。
しかしながら、引越しは色んな手続きや荷造りなどの準備で慌ただしいので、専門業者を自分で調べてお願いをする労力をカットできると考えると、引越し業者にまとめてお願いするメリットはあると思います。
バイク輸送の専門業者に自分でお願いする
バイク輸送の専門業者へは、バイクを買った店や、整備などを頼んでいる専門店から教えてもらったり、自分でインターネットを利用して見つけ出したりしてお願いをします。
バイク輸送の専門業者に自分でお願いをする良い点は、引越し業者に依頼するより取扱い手数料の分だけ料金を軽減できること、自分自身が信頼できると思える業者を利用することができることがあげられます。
悪い点としては、引越し業者とは全く別で動くので、バイクを預けるタイミングなどを自分自身でスケジュール調整することが必要です。
バイク輸送専門業者の選び方とコツ
バイク輸送の選び方には、多くの要因が影響します。まず、業者の信頼性や実績は非常に重要です。
これは、過去の顧客の評価やクチコミを参照することで確認できます。
さらに、複数の業者から見積もりを取得し、それを比較することで、最も価格と品質のバランスが良い業者を選定できます。
バイク輸送の専門業者の利用には、多くのメリットがあります。
例えば、専門業者はバイク輸送のプロフェッショナルであり、バイクを安全かつ迅速に輸送するためのノウハウを持っています。
また、専門業者はさまざまなサービスを提供しており、例として、住所変更やナンバープレートの手続きなどの代行サービスを提供している業者も存在します。
しかし、バイク輸送の際には、いくつかの注意点も考慮する必要があります。
例えば、輸送中にバイクが破損するリスクがあるため、輸送前にバイクの状態をしっかりと確認し、必要に応じて写真を撮影しておくことが推奨されます。
また、輸送業者との間で、破損が生じた場合の対応についても事前に確認しておくことが重要です。
原付バイクの輸送料金の相場はいくら?
原付やバイクの輸送にかかる料金は、多くの要因によって変動します。
具体的には、運搬する距離、バイクの種類やサイズ、そして選択する輸送方法が主な要因として挙げられます。
調査データによれば、近距離での輸送の場合、平均的な料金は約15,000円となっています。
一方、長距離での輸送の場合は、平均で65,000円程度が相場となっています。
特に大型のバイクや特別な取り扱いが必要な場合は、これ以上の料金が発生することも考えられます。
また、専門のバイク輸送業者を利用する場合、追加のサービスや保険が含まれることも多く、その分料金が高くなることもあります。
したがって、正確な料金を知るためには、複数の業者からの見積もりを比較することが最も確実です。
引越し業者に依頼するメリット・デメリット
メリット
引越し業者に車やバイクの輸送を依頼する際の最大の利点は、専門的な知識と経験を持つプロフェッショナルが取り扱うことによる高い安全性です。
家具や家電と同時に車やバイクを運搬することが可能で、これにより手間や時間の節約が期待できます。
特に、一部の業者は、オンラインでの輸送料金の確認や、国産車から外車までの輸送サービスを提供しています。
また、特定の業者はバイク輸送に関する特別なサービスや割引を提供することもあり、これが追加のメリットとなり得ます。
デメリット
引越し業者に車やバイクの輸送を依頼する際のデメリットは、コスト面やサービスの制約に関連しています。
多くの場合、引越し業者が提供する車・バイクの輸送サービスは、オプションとしての位置づけであり、追加料金が発生します。
特に、引越し業者が直接輸送を担当するのではなく、専門の輸送業者に委託するケースが多いため、仲介手数料が加算されることが一般的です。
この結果、輸送料金が割高になることが考えられます。
また、全ての引越し業者がバイクの輸送サービスを提供しているわけではなく、サービスがない業者も存在します。
この場合、別途専門の輸送業者を探す手間が発生します。
さらに、輸送時の条件や取り決めが厳格であることもあり、輸送の自由度が低くなることもデメリットと言えます。
バイクは引越し荷物と一緒に輸送できるのか?
バイクの輸送に関する疑問は、多くの人々に共通しています。
実際、引越し業者によっては、家具や家電と一緒にバイクを輸送するサービスを行っているところも存在します。
しかしながら、このサービスを利用する際には、追加の料金が必要となる場合や、特定の条件を満たす必要があることも確認されています。
具体的な条件としては、ガソリンを完全に抜くことや、バイクのサイズが一定以下であることなどが要求されることが多いです。
これらの条件は、輸送中の安全性を確保するためのものです。
したがって、バイクの輸送を希望する場合は、事前に業者との詳細な打ち合わせが不可欠となります。
原付・バイクの引越し時のアドバイス
バイクを輸送する際の注意点
バイクの輸送をスムーズかつ安全に行うためには、以下のポイントを念入りにチェックすることが推奨されます。
まず、バイクの外観を詳細に確認し、存在する傷や汚れを特定するために、輸送前に高解像度の写真を撮影しておくと良いでしょう。
これにより、輸送後の損傷の有無を確認しやすくなります。
次に、ガソリンタンクの中身を確認し、3分の1以下に減らしておくことで、輸送中のリスクを低減させることができます。
最後に、バイクの鍵や関連する書類、そして輸送に必要なアイテムを確実に用意しておくことが不可欠です。
これらのステップを適切に踏むことで、バイクの輸送を安心して進めることが可能となります。
補償の有無を確認する
バイクの輸送を依頼する際、補償の有無を確認することは非常に重要です。
万が一、輸送中に事故や故障が発生した場合、補償がないと大きな損害を受ける可能性があります。
多くの業者は、基本的な補償を提供していますが、その内容や補償額には差があります。
このため、事前に業者に詳しく確認し、必要に応じて追加の補償を加入することをおすすめします。
また、補償の内容や条件をしっかりと理解しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。
基本プランで原付も運んでくれる引越し業者の探し方
引越し業者の中には、原付を基本プラン内で輸送してくれる業者も存在します。
このような業者を選ぶことで、追加料金を抑えることができるため、非常にお得です。
業者の選び方のコツとしては、まずはインターネットでのクチコミや評価を参考にすること。
また、直接業者に問い合わせて、原付の輸送に関するサービス内容や料金を確認することも大切です。
このようにして、自分のニーズに合った業者を見つけることができます。
ガソリンが入った状態では運搬不可の理由
ガソリンが入った状態でのバイクの輸送は、多くの業者で禁止されています。
これは、ガソリンが引火・発火の原因となるため、安全上のリスクがあるからです。
また、ガソリンが漏れることで、他の荷物に被害を及ぼす可能性も考えられます。
このため、輸送前にはガソリンを抜くことが一般的に求められます。
ガソリンを抜く際の注意点として、適切な場所で行うことや、ガソリンを適切に保管・処分することが重要です。
原付バイクの引越し体験談
就職した会社の事情により、これまで全国各地を転々としているのですが、引越しで利用するプランは、いつも単身者用の引越しサービスです。
なぜなら、異動した先で住むのはもちろん社宅ですので、ベッドが買えずに寝具はいつも布団だからです。
それに荷物も大して多くはないので、いつだって問題なく、単身者用の引越しサービスのボックス内におさめることができていました。
しかし、長崎県の某所に異動になった際に、中古の原付バイクを購入したのですよね。
坂ばかりの街でしたし、車がないと不便だったのです。
とは言え、車を買うお金はないので、そこで原付バイクを購入したのですが、けれども引越しに際して困りました。
その時は、長崎県内での異動だったので、やっぱり原付はやっぱり持っていきたかった。
けれども、単身者用の引越しサービスのボックス内に、原付はおさめることはできませんでした。
それではさあ、どうする…? そして結局考えた末に、軽トラックの業者にお願いすることにしました。
東京にいる頃から「軽トラックの引越し業者は安い」「トラックにつめさえすれば、なんでも運んでくれる」というイメージでしたので。
とはいえ、イメージだけで頼むのは少々怖いので、一応周囲の人間に情報を聞いたり、ネットでもリサーチをおこないましたが、やっぱり「軽トラの業者」がもっとも安そうでしたので、結局その業者を選び、そしていつも利用していた某宅急便屋さんの単身者用の引越しパックをやめました。
軽トラの引越し業者は軽トラック一台分を借りることが出来ますので、どうせなら一緒に運んでしまおうと考えたのです。
実際に、軽トラックとはいえ、原付を乗せてもその他の荷物を十分に収めることができるぐらいの余裕がありました。
ただ、作業員が一人だけでしたので、自分の労力もフルに使っての引越しでしたね。
原付の引越し見積もり:総括
記事のポイントをまとめます。
- 原付やバイクの引越しには特別な手続きや注意点が必要
- ガソリンの抜き取りや運搬方法の選択が重要
- 原付・バイクの引越し方法は主に3つ考えられる
- 自走する方法はシンプルで費用がほとんどかからない
- 軽トラックの引越し業者は原付も運べる場合がある
- 原付の状態確認やガソリン残量の確認が必要
- 輸送中の事故や故障に備えて補償の有無を確認
- ガソリンが入った状態での輸送は多くの業者で禁止
- ガソリンの漏れは他の荷物に被害を及ぼす可能性がある
- 原付を基本プラン内で送ってくれる引越し業者も存在
- インターネットのクチコミや評価を参考に業者選びをする